Friday, December 30, 2005

イギリス人のお父さんお母さんによる誕生日会 パート2

誕生日当日はイギリス人のご夫婦(お父さんお母さん)に誕生日を祝ってもらった。実は彼らは私の元雇い主。自称障害者で、私は彼らのパーソナルケアアシス タントとして、週末料理と掃除をしていた。自称というのは、彼らはマラリア、ガン、そして他の大病(英語が分からなかった)にかかり、普段の生活には元気 そうに見えるが、自分たちは障害者だと言っていた。障害者の枠組みが日本と違うと実感した。日本では障害者というと身体か精神的に障害を持っている人を指 し、病気にかかっている人を障害者とは呼ばないと思う。何かこの辺の違いを知っている人いたら、是非コメント欄で教えてください。ここイギリスでは政府か らの障害者への待遇が非常に厚い。なぜなら税金が高いからだ。今回の福祉のバイト代も半分は政府もちらしい。そして、イギリスにはたくさんの路面駐車場が あるのだが、いつも車椅子所有の障害者用駐車場が幅広く確保されている。また、私の働いている大学にも車椅子の障害者が働いている。学生もしかりで、かな りの障害を持った学生が在籍していて、それを支えるスタッフも充実している。これは国の方針で、各大学、職場で必ず障害者を確保する枠決めがあるらしい。 障害者にとっては日本よりも快適に住めると思う。私のイギリス人のお母さんは外出するときは車椅子を使っているが、家の中では、歩くことが出来る。しか し、2階に行くとき電動式リフトの椅子を使っている。私はこんな機械に頼っていると、逆に筋肉が弱っていくのではとひそかに心配している。
 そんな彼らだが、本当に優しく愛情豊かな二人だ。お父さんの名前はジョナサン、お母さんというよりもお姉さん?はロズマリー。二人は実は去年結婚したば かりの新婚夫婦。ジョナサンは昔バッキンガム宮殿で衛兵として働いたり、ドイツで働いたことがあり、ドイツ語が話せる。また、日本の建築や刀、格闘技に興 味があり、いつも話をするととまらない。また、おばあさんがプロのオペラ歌手だったらしく、ジョナサンの歌声は本当に美しい。ジョナサンの衛兵時代の話は 笑えた。実はバッキンガム宮殿の衛兵は勤務中一切話が出来ず、像のようにずっと立ちっぱなしで、動くことが出来なし。彼が昔若く、ハンサムだった時期、観 光客に大変もてていて、たしかドイツ人の観光客からラブレターをブーツの中にもらっていたらしい。勤務後はパブで会ってデートをしたとのこと。衛兵も普通 の人間で、そんな波乱万丈な面白い話もある。また、彼は一流レストランのシェフとして働いたことがあり、モナコかどこかの国王に料理を作ったことがあるら しい。私はそんなこともつゆ知らず、彼らに料理を作っていた。ある日、彼にイギリス料理の作りかたを習っている時、あまりにもプロフェッショナルな食材 (アプリコット、ワイン)を使うので、気付いた。彼はまたジョークが大好きで、いつもロズマリーに止められている。一方ロズマリーも経験豊富で、スイス、 中国で英語を教えていたらしい。英文学、音楽が大好きで、ピアノも楽譜なしで、とてもきれいな北アイルランドの音楽を弾く。ちなみに北アイルランド出身。 ジョナサンはスコットランド出身。北の人はすごく親切で、人情があり温かいというのが私の感想だ。ロズマリーとは教育関係で共通点があり、話が合い、時々 話が止まらなくなる。バイトで週末行っていたもののほとんど仕事というより、遊びに行っていたようなもの。料理もジョナサンが教えてくれたり、ラッキー だった。現在はIDS(学内)で住居管理人として働き始めたためその仕事をクラスメイトの日本人の友人に譲った。日本人は他の国の人の国に比べて、まじめ に働くので、私は今までのヘルパーの中で、一番よかったといってもらえた。そして、私の友人もとても気に入ってくれた。最初は面接しないとだめだと、心配 していたけれど、今では私たち二人が彼らの娘のようになり、かわいがってもらっている。

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