Wednesday, April 26, 2006

スコットランド旅行


                     ロックロモンド


               エジンバラ城から見たエジンバラ市内の景色


                スコットランドの伝統的衣装をまとったバグパイプ奏者

 春休み、1万語の論文を書くために与えられた時間をしばしスコットランド旅行に充てる。1ヶ月のうちの中5日間だから、そんなに論文には害を与えないだろうと予測し、航空券など手配したもののいざ出発前、チューター(担当教授)との面接が急遽組まれたり、論文のドラフト提出をちょうどスコットランド旅行から帰ってすぐ提出命令を出されたりと何度旅行をキャンセルしようと思ったことか。友人に今回はキャンセルすると言って、キャンセルは出来ないと説得され、それを何回か出発前に繰り返し、少し嫌な予感がした旅行だった。
初日のスコットランドは最高。期待通り緑豊かな自然にとても歴史深い建物が上手く調和されているまさにハリーポッターの著者J.K.ローリンズがいそうなところだ。現に住んでいるらしい。初日に旅行メンバー6人でレンタカー、5日分の食糧を調達し、イギリス人助っ人クリスのお父さんのコテージに向かう。なんだか田舎景色はブライトンと変わらない地平線に広がる緩やかな丘が広がっていた。そして、モダンな風車がかわいく回っていた。とにかく、スコットランドの芝生はブライトンに比べ鮮やかな緑色で、とても自然を感じさせられる。貴重な歴史的な古い建物よりも芝生に感激していたが、友人らは皆私の感嘆ぶりにしらけていた。何でそんなに緑に目がいくのか。君は前世馬だったんじゃないかと。そんなに言われても全く気にならず、芝生に感動。イギリス国内の航空券(ロンドンからスコットランド)は60パウンド(約1万2千円)で購入。格安チケットなので、早朝に出発したため、スコットランドでスコットランドの朝食をとる。かなり期待したが、肝心のイギリス人クリスが頼まなかったのを見習うべきだった。彼はかなり食にこだわりを持つ珍しい?(後で食のこだわりについて記述)イギリス人だ。出てきたものは全て油物。2,3種類のソーセージ、フライドエッグ、フライドポテト、とにかく油、油。癒せるものは食パン?どうりで、ここの喫茶店は油物好きの中年男性で占められ、女性といえば、中年女性が一人という日本でいうまさに「喫茶店」だった。気を取り直し、コテージに行く。コテージといえば、田舎の森にある山小屋というイメージだったが、普通の道沿いにある古い家だった。しかし!!!!中は立派な別荘!!寝室3部屋(内天窓部屋二つ)、リビング、キッチン、ガーデン、バス・トイレ二つと最高に内装、家具全てがおしゃれで、新しい!!これはまさに別荘だった。しかもただ!!!こんなラッキーなことはない。
そんな有頂天な中、二日目はエジンバラ市内の観光。しかも、またまたラッキーなことにこの日4月1日は週末でエジンバラの文化推奨日(?)でエジンバラ市内の観光地全て無料入場。よって、エジンバラ市内の観光地で超有名な崖に囲まれた丘の上にたつエジンバラ城に行く。通常1800円もする入場料がただ。喜んでいくと、すごい行列だった。しかし意外にスムーズに行列は流れた。しかし、中の建物は人が一杯で、城の建物の中には入らず、周りだけ見学。その後町を歩く。バグパイプを道で吹いている伝統的なスコティッシュキルトのスカートをはいている男性に出くわし、しばし見学。帰りはクリスのお父さんの家に行き、パスタをよばれ、スコットランド語で書かれた詩を皆で交代に朗読。急に悪寒がした。
3日目。あまりにも有頂天で、ダウン。突然風邪をひき、夜ダウン。ところが、朝突然回復。しかし、この日は念のため、丸一日コテージで休むことにする。というか、論文をコテージで書くために持ってきた何十冊の本たちを読んであげないといけなかった。といいながら、結局睡眠。夜はクリスのお父さん夫婦に日本食(巻き寿司、いなり、カレーライス)を振舞う。大喜びで帰られる。
4日目、ロックロモンド(ロモンド湖;ロックはスコットランド語で「湖」らしい)というハイランド(スコットランドの名所の一つ)の入り口に当たる場所に行く。そこで、ハイキングをする。日本のハイキング場と違って、あまり立派なハイキング用の道は築かれていない。途中で道がなくなったりした。ロックロモンドの丘(イギリス人は山といったが、日本人にとってはこの標高の低さは丘としか思えない)を登ると、辺りいったいを見渡せ、湖、丘、眼前に広がる景色は絶景だった。まさにネットでみた写真の風景だった。ただ、雲が頭上を走り、雨がすぐに降るとのことで、急いで丘を降りる。私はまたもやはしゃぎすぎ、走って、駈けずり降りていたら、転ぶどころか体がひっくり返った。ジーンズは泥だらけ。最悪。しかも、太もも大打撃。スキー場で転ぶあの痛さと同じだ。昨日から悪いこと続きだ。コテージに帰ると、太ももが紫にはれ上がっていた。
5日目、あっという間にスコットランド旅行が終わる。昼前出発。途中で、携帯をコテージに取りに帰ると、何と貴重な論文などの資料が入っているメモリースティックもコテージに忘れていて、取りに帰ってよかった。飛行機に乗ると、またもや携帯不明。かばんを開けっ放しで歩いていた。携帯がないと、もはや不便な生活になってきた。全ての連絡先、特に仕事関係が入っていて、かなり厳しい。とにかく、気持ちを落ち着けるために機内で瞑想。ガトウィック空港(ブライトンから一番近い空港)に着き、友人に携帯を鳴らしてもらうと、私の携帯が何と他のかばんの中に。救われた。と、なんだか今回は踏んだりけったりの旅立った。帰ってからは論文のためほとんど家に閉じこもり、論文を仕上げるはめに。家に一日中閉じこもっても論文を満足いくように仕上げる時間は全く足りなかった。はあっ…・・・
 

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