映画「芸者の伝記(Memoirs of Geisha)」の感想
「芸者の伝記」日本語でこう呼ばれているのか分からないが、英語のタイトルを訳すとこうなる。日本の芸者の伝記の映画をアメリカが製作した。主役は中国人 の名女優二人、そしてその他キャストに中国人役者、工藤夕貴、桃井かおり、渡辺謙、役所広司登場。と、日本人が脇役になる。この映画は、芸者になる過程、 芸者になってからの困難、戦後の芸者が描かれた作品だった。内容は実際、あったことかどうかは分からないが、実際あったとしたら日本では公にはなっていな い秘話だ。また、日本で知られている芸者の美が、この映画ではセクシーさが美となり、踊りや振る舞いが大胆なものになり、恥ずかしさをこめた内にこもるし とやかな美が感じられなかった。(少し、日本舞踊をかじったことのある私は納得がいかなかった。)また、ヘアスタイル、着物は西洋人好みのものになってい た。着物の着方も、日本人の体に合った美しい着こなしが出来ていない。とだめだしをしても仕方がない。では、よかった面は、ときどき日本の小さな通りから なる町並みがうまく描写されていた。特に建築、家の中の雰囲気はよかった。照明、小道具、舞台設定、そして音楽はよかった。琴、たいこ、三味線などの日本 の伝統的な楽器とストーリーがとても合い、画面にくぎ付けになり、観客席からはポテトチップスやポップコーンなどの食べる音が全く聞こえなかった。もちろ ん、自分も全く手につけなかった。日本の音楽は一つ一つの楽器の音がとてもドラマチックでかっこよかった。といい面を言ったが、このストーリーは芸者が売 春婦のようなステイタスに位置付けられたり、子供が芸者になるために親に売られ、置屋に連れられたりと、私にとっては悲しいストーリーだった。日本人は もっとよい芸者の面を知っているし、本当の芸者の美が表現されていないので、恐らく批判が多い作品となるだろう。次回は日本のプロダクションが製作する作 品に期待したい。